入所系施設で失敗しないポイント
以前在宅で介護を行う際に、事業所の賢い選び方について書きましたが、今日は、施設にお世話になることを選択された方に入所サービスについて、失敗しないポイントをお伝えします。
入所系の施設
特養、老健、グループホームなどは耳にしたことがあると思います。特養、老健は施設サービス、グループホームは居宅サービスとなります。
これは、介護保険上の位置づけなので知らなくてもさほど困りませんし、ご自身や、家族のケアマネに聞けばわかりますのでご心配なく。
最も一般的な入所系のサービスを少しお話します。
特養・・・特別養護老人ホームの略称で昨年より要介護3以上の方しか入所できまくなったとニュースでも度々、話題にのぼりましたよね。
特養は入所系の施設の中でも最も費用が安価です。ただ要介護3以上の方が、対象となりますし、申し込みをして、部屋が空くのを待っている方も一番多く、すぐに入ることは難しい。亡くなるまで生活することができ、終の棲家として利用されることが多く見えます。
老健・・・老人保健施設の略称になります。退院後の医療ケア、リハビリが必要で在宅復帰を目的として施設となります。
現状としては在宅介護も困難で、特養の空き待ちの方も多くみられます。要介護1以上なら利用可能。
グループホーム・・・認知症対応型共同生活介護ともいわれ、5~9人ほどで介護スタッフにサポートされながら、共同生活を送り、認知症の進行を緩やかにするという目的の施設です。要支援2、要介護1以上で利用可能。費用は特養、老健に比べると高めです。
そのほかにも、今話題のサービス付き高齢者住宅、ケアハウス、養護老人ホームなど多種多様な施設が存在します。
説明を聞いても、ん~???という感じですよね。その気持ちほんとよくわかります!私も介護の仕事を始めた当初は、説明を聞いても???が頭の中でいっぱい飛んでました(笑)。
在宅介護でなく施設にお世話になると決めたとき、その施設に長期にお世話になるということを忘れずに施設を選んでください。
在宅介護で使うサービスは比較的簡単に、サービスを変えることができますが、入所となるとそう簡単にサービスを変えることはできません。
なぜって?それは入所を待っている方がたくさんいるという現状があり、いったん退所してしまうと、すぐに次の施設が決まるとは限らないからです。
選ぶポイントとしては
①金銭面
②施設の場所
③介護職員の充実度(見学に行ったときに極端に人員が少なくないか)
④口コミ(地域の口コミサイトをチェック)
⑤提携病院がしっかりあるか?
⑥リハビリを重要視するかそれとも生活支援を重要視するか(本人、家族の方向性を決める)
⑦施設の設備、清潔度(見学時はお風呂、トイレもみましょう)
毎月の支払いをきちんと把握し、計画を立てないと家族崩壊、介護共倒れを招きますし、また介護職員が不足しているのも現状です。介護職員不足は高齢者虐待や手抜き介護をも招くので要注意です。
なんとなくではなくしっかり、家族間で話し合いをし、決めましょう!